石材新聞ニュース 2008年 8月25日号

庵治産地で地区会議
9月5日~6日 日本石材産業協会
日本石材産業協会(井口健二会長)では来る9月5日・6日の両日、香川県高松市の高松国際ホテルにおいて中国・四国地区全体会議を開催する。一昨年の大島産地、昨年の北木産地に続く今回の中国・四国地区会議では、庵治産地を舞台に5日午後1時30分よりスタート。会議内では産地の特性を活かした地域イベントとして現在開催中の「石あかりロード」トークショーを予定しているほか、「地域貢献」をテーマとするテーブルディスカッション、懇親会、「石あかりロード」散策ツアー等を企画している。また、翌日には庵治産地視察として「石の民俗資料館」、「イサムノグチ庭園美術館」(午前)ほか、庵治極上細目石採掘の中心地として知られる「庵治大丁場」(午後)を見学する予定となっている。

4面 心の“石あかり”見つけに牟礼へ
むれ源平石あかりロード2008 オープニングレポート・吉岡盛二郎氏
8月2日は今年で4回目を迎える「石あかりロード」の初日。この記念すべき日に高松市牟礼町を訪れたの吉岡石材工業(埼玉県さいたま市)の吉岡盛二郎さん。今頁では「石あかりロード」初体験となる吉岡さんならではの感想をレポートしてくれている。
※石あかりロード…3年前よりスタートしている石あかりを利用した地域イベント。庵治・牟礼地区の入口「ことでん八栗駅」から「源平史跡・駒立岩」までの約1キロの旧味街道沿いを約200点以上の石あかりが彩り、幻想的な夏の夜を演出している。産地の特性を活かした地域イベントとして業界内外より注目されており、4回目となる今回は開催期間中(8月2日~9月20日まで開催)に約10万人の来場が見込まれている。

5面 霊園レポート 佐倉ふれあいパーク(千葉県佐倉市)
佐倉市は千葉県の北部に位置し、東京都の衛星都市としても知られる。佐倉武家屋敷、旧堀田邸、佐倉順天堂記念館など、佐倉藩だった頃の姿をそのまま伝える歴史的建造物が多く遺っており、落花生の生産日本一で有名な八街市と隣接する。人口は現在約18万人だが、近年は若年層を中心に増加傾向にあるという。今回の霊園レポートでは、日本初の本格的ガーデニング霊園「佐倉ふれあいパーク」を訪れ、同霊園の現況や取組み例などを聴いた。

10面 岐阜県蛭川産地 石彫のつどい 彫刻家のデザインセンスと産地業者の技術力が融合
岐阜県蛭川産地を舞台に7月28日~8月9日まで「第18回石彫のつどい」が開催された。「石彫のつどい」は蛭川産地の石材業者と彫刻家とがペアになり、双方のインスピレーションを活かして作品づくりに挑む恒例のイベント。18回目を迎えた今回は「地域文化の伝統・伝承」をテーマに10名の彫刻家と9社の地元石材業者が参加し、それぞれにオリジナリティを感じさせる見事な作品を完成させた。最終日の8月9日午後には岐阜県花崗岩販売(協)前広場において、完成作品のお披露目も兼ねた「ファイナルセレモニー」が行われた。今頁では全ての完成写真と共に各作品の制作コンセプト等をご紹介している。

15面 “旅は人生の肥やし”伝統を感じる石の生地(聖地)イタリア①
㈱イシフク代表取締役会長 望月威男
静岡県静岡市に本社を置く㈱イシフク。採掘業者、いわば山石屋でもあり、石材総合商社でもある。同社代表取締役会長の望月威男氏は、昭和17年11月6日生まれ・蠍座。石材業界内の数々の団体役員を歴任し、いまも多くの役を受け持っていることもあり、この業界では知らない人はいないのでは、という人物だ。一方で他業種、多方面にわたっても知られており、とりわけ彼の“旅好き”は自他共に認めるところだという。そんな無類の旅好きの望月氏の視点から石材人としての旅行記を綴っていただくことになった。世界各地様々な地域を尋ね、重ねてきた貴重な経験は、石屋としてはもちろん、一人の日本人として共感、そして参考になることも少なくないはずだ。そんな旅行記の第1回は、石文化・石材業界の世界的原点ともいえる、イタリア。既に多くの石材人が訪ね、あるいはあこがれてきたこの国を、望月氏はどう見てきたのだろうか。読者ご自身のイメージと照らし合わせつつ読み進めていただければ幸いである。

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