命のたいせつさ
昨年9月の話になりますが、これまで17年間いっしょに過ごしたペット(ミニチュアダックスフンド/名前はリンゴ)が天国へと旅立ちました。
リンゴは昨年の年初あたりから目も見えなくなってきたようで、最近では以前のような元気さもなくなり、寝ている時間が増えてきていました。食事ができないような日もあり、何となく、その時がきてしまうことも想定しながら過ごしてもきたのですが、妻から泣きながら「リンゴが痙攣(けいれん)をおこして倒れてしまった」と電話が入り、まだ仕事をしていた自分はすぐに戻ることもできず、その数分後、ラインで訃報の連絡が入りました。
あっという間の出来事すぎて、自分でも気持ちが整理できないような状況だったのですが、17年という年月の積み重ねは大きく、帰宅して、その現実を目の当たりにし、何とも言えない寂しさがこみ上げてきました。
リンゴとは自分たちが結婚した年から一緒に過ごしてきました。よく散歩にも行き、一緒に旅行へ行ったこともあったりして、元気よく、楽しそうに走りまわっている姿は今でも覚えています。
自分が人生で初めて一緒に過ごした犬がリンゴです。妻は子供の頃から犬と一緒に過ごしてきた生活をしていたので、育て方もわかっていたのですが、自分はわからないことだらけ。なかなか慣れずに、嫌な思いをさせてしまったことも少なくなかったと思います。そんな我が家で17年間一緒に過ごしてくれ、リンゴにとって幸せだったのか?という心配な気持ちもありますが、自分自身は本当に幸せな時間をいただき、感謝の気持ちしかありません。
一昨年の7月には15年間いっしょに過ごしたペット(ミニチュアダックスフンド/名前はももたろう)が先に亡くなりました。その時、火葬場には妻と一緒に行き、最期のお別れをしたのですが、今回は子供たちも一緒に火葬場へ行き、家族みんなで見送ることができました。子供たちにとっても忘れられない一日になったと思いますし、自分もそうですが、心の中でこれからもずっとリンゴと一緒に過ごしてくれるものと思っています。
振り返ると、17年間という月日は本当にあっという間。日々、当たり前のように過ごしていますが、今というときを大切に、これからも頑張っていきたいと思います。
それから20日ほど過ぎた日に、大学時代の後輩が交通事故で亡くなったという知らせを聞きました。みんなで一緒によく飲んだり騒いだりした仲間でもあり、その話を聞いたときは驚きと共に信じられないという気持ちでいっぱいでした。
まだ小さな子どもさんもいて、ご家族の悲しみを考えると、本当に、本当にショックで言葉が出てきません。心からご冥福をお祈りすると共に、命の大切さを忘れることなく、今を精一杯生きていこうと思います。(山口康二)