石材新聞ニュース 2009年1月15日号

1月15日号の主な掲載内容

1面 大阪で業界の最新情報・話題を共有 日本石材産業協会 近畿地区会議
日本石材産業協会(井口健二会長)では、来る2月13日・14日の両日、大阪府大阪市の中之島中央公会堂(大阪市北区中之島)において近畿地区全体会議を開催する。今回の地区会議では全体会議・基調講演の後、会員間におけるビジネス情報交流を目指した「ワークショップ」、「石材業者セミナー」が企画されている(参加費無料)ほか、業者展示ルームも用意されており、業界の最新情報・最新技術等を共有することができる。

4面 「来待石」の新たな可能性を探る
山陰の銘石“来待石”の可能性を探る「第2回石のシンポジウム」が去る12月7日午後、島根県松江市宍道町の来待ストーンミュージアムにおいて開かれた。今回のシンポジウムでは、歴史・文化、土木工学、地質学等の研究者らにより、来待石を活用した水質浄化、端材の有効利用、低コストを実現する護岸工法などが紹介され、様々な角度から来待石の利用価値、有効性について提起された。「石」の新たな市場開拓は業界全体の課題でもあり、今回のシンポジウムを通して地元に根付く石文化の魅力、「来待石」という素材の可能性について考え直す良い機会となったようだ。シンポジウムで発表された概要を抜粋して紹介したい。

5面 石材流通のCO2排出量を数値化 ストーンマイレージでエコ建墓
大阪石材工業㈱
地球温暖化対策にまつわる活動が顕著になる昨今、エコ商品の開発や二酸化炭素の排出削減に向けた取組みは各産業・分野を超えた形で広がりを見せている。石材業界でも、天然素材としての「石」の有効活用はもとより、リサイクル可能な鉄枠梱包や木材を使用しないダンボール梱包の利用などが徐々に広がりを見せてきているが、このほど石材輸送に伴う環境負荷に着目した「ストーンマイレージ」の取組みを大阪石材工業㈱(伯井守社長)がスタートさせた。「ストーンマイレージ」とは、石材の輸送距離と重量、そして輸送手段に関わるCO2排出係数をかけて計算し、その製品が生産・消費される全過程の環境負荷(CO2排出量)の大きさを測るもの。もちろん、数値が大きければ大きいほど環境に与える負荷、つまりマイナスの影響が高くなる。消費者の環境意識の高まりを背景に、墓石選びの新たな購買基準(ものさし)としてこの「ストーンマイレージ」を考案した大阪石材工業㈱・伯井守社長に、その導入経緯や現状などについて聴いた。

7面 終の住処「カロート」をモザイクでリフォーム  東京ザイジェン㈱
東京ザイジェン㈱(青木久明社長)では、このほどカロート(納骨室内)へのモザイク装飾を行う「メモリアル・デコ」事業をスタートさせた。「メモリアル・デコ」は、モザイクタイルの豊富な色彩や洗練されたデザインを活かし、終の住処として重要視されるべき「カロート」を美しく荘厳な空間・環境にすることを目的としている。新規墓はもちろん既存墓へのアプローチができることも大きな特徴であり、顧客の新たな提案ツールとして注目される取組みだ。

12面・13面 特別寄稿・新春挨拶
「困難な時代を乗り切るため、技術・知識の向上」大島石(協)青年部ちょうば会・重松太氏、「危機を共同の発展の好機としましょう」福建弦徳投資有限公司董事長・蒋志鵬氏
「好業績企業にする五つの秘訣」坂本光司氏(大学教授)、「〈商店経営〉商いは人なり!」倉本初夫氏(経営評論家)

15面 吉河功の石造美術の魅力「宝篋印塔①」
前回までの五輪塔シリーズに続き、今回より宝篋印塔について教えていただきます。まずは、その発祥について。以前の説では五輪塔と同じく、石塔として成立したのは日本だと考えられていたようですが…。

好評連載中!
3面 丁場レポート「冬の採石と検品」
3面 心あたたまる接客のかたち
14面 石の悩み解決します!最終回・新田倖石氏
15面 亀川洋の石日記「試み展~コラボレーション~」
16面 これからの墓「寺墓地事情」林宏美氏
16面 ちょっと気になる「石の本」山田政博氏