石材新聞ニュース 2008年 7月5日号
7月5日号の主な掲載内容
1面 日本石材産業協会・年次大会2008開催
日本石材産業協会(井口健二会長・会員1121名)では、去る6月19日午後3時10分より、TOC有明(東京都江東区)において「2008年度通常総会」を開催し、昨年度事業報告をはじめとする全議案とも可決承認された。
なお、総会前の午前11時からは会員を講師とする全9講座のワークショップ、全国青年石材人交流会を開催。さらに翌20日午前10時30分からは会員・非会員を問わずに参加できる全38セミナーが展開され、両日で延べ2095名(参加実数:1005名)の業界関係者が来場。業界最先端の話題・情報を共有できる充実した2日間になった。
4・5面 日中石材討論会・年次大会2008
「石材業界に今、何が必要なのか?」日中石材業界の、あるべき共存策とは
一度は景気回復の様相を見せた日本経済だが、このところの石油価格の急騰に代表される諸物価の高騰でわが国のみならず、石材業界においては日本・中国双方に暗雲が垂れ込めている。この景気低迷で日中間の石材取引も混沌としており、物価だけでなく人手不足、発注量減少など、厳しい難題が山積している。これに対し中国側では、品質・納期・価格など、要求の高い日本市場に見切りをつけ、欧米や中国国内などの市場への本格的な転換を進める企業が目立ってきている。このような変化は、中国製品に依存している日本側には大きな懸念材料であり、今こそビジネスパートナーとしての配慮・視線が重要な時期に入ったといえよう。双方業界の継続発展のためには何が必要で、何をしなければならないか?日中石材業界の、あるべき共存策を探る「日中石材討論会」が、先の日本石材産業協会年次大会2008ワークショップで開催された。今号では3時間にわたって開催された討論会の内容を詳しく紹介している。
6面 中国石材最新レポート 激減する墓石注文 特別寄稿・原伝氏
関東地区を中心に石材卸業を展開する原産業㈱(埼玉県さいたま市)代表取締役による特別寄稿。6月23日から27日まで、福建省のアモイ・南安・泉州・恵安・福州各市の墓石・外柵工場と原石丁場を見てきたという、中国石材事情の最新レポートを掲載している。
7面 石材店に迫る震災後の対応策 千葉石材㈱・代表取締役 越智孝佳氏
地震直後から、石材店の現場は一体どんな状況になり、どのような対策が求められるのか?去る6月14日の岩手県南部を震源とする岩手・宮城内陸地震においても被災地周辺の墓地では数多くの墓石が倒壊し、近隣石材店には連日のように修復依頼や問い合わせが寄せられたという。墓石の地震対策は多様化してきたとは言え、地震発生後の現場では、毎回のように倒壊した墓石の修復対応が課題になっている。先の日本石材産業協会年次大会ワークショップでは、この“墓石店の震災後の対応”を焦点にセミナーを開催。今頁では10年間に2度の大地震(釧路沖地震=1993年1月、十勝沖地震=2003年9月)を経験した千葉石材㈱(帯広市)越智孝佳社長による講演概容を紹介している。
8面 この霊園の魅力「東京霊園」
東京都八王子市は東京の西部、多摩地域に位置する。人口は約57万人。これは都内では東京23区に次いで第2位である。市の西端は高尾山や陣馬山などの標高500~900メートルほどの山々が連なり、自然環境が豊かに残されているのが特徴だ。「東京霊園」は、そんな武蔵野の緑に恵まれた丘陵の地に広がる高級大型公園墓地。同頁では東京霊園の取組みや魅力について紹介している。
11面 全優石 ニューデザイン写真コンテスト開催
「中間法人 全優石」(全国優良石材店の会・吉田剛会長)が開催した「全優石ニューデザインお墓写真コンテスト」の結果がこのほど発表され、ニューデザイン大賞1名、ニューデザイン賞20名が決定した。毎年注目の同イベントも今回で14回目。応募資格をお墓の所有者かその家族、または家族の了解を得た石材店という限定。4月30日までに新しいデザインのお墓、個性的なお墓、オリジナルなお墓の写真を全国から公募。締め切りまでに57人から寄せられたものから厳正な審査の上、各賞が選出された。受賞作品21基の中から大賞・ニューデザイン賞に輝いた5基を紹介している。
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3面 石材店の基礎知識115 仏具について⑦天蓋
3面 心あたたまる接客のかたち「発想の展開で壁を取り払う」
13面 こんにちは、石材新聞です!石碑づくり一筋に128年 広島市・(有)今村石材
16面 皇居の石と石垣【Ⅴ】
17面 亀川洋の石日記 イタリア一人旅・中編
17面 吉河功の石造美術の世界 第「五輪塔の話⑫」
18面 これからの墓77「ベンチ・チェアー」 林宏美氏
16面 ちょっと気になる石の本『鉱石倶楽部』山田政博氏(山田石材計画㈱)