石材新聞ニュース 2008年 7月15日号
7月15日号の主な掲載内容
1面 日本とブラジルの架け橋 100周年記念モニュメント完成
日本人ブラジル移住100周年にあたる本年、日本・ブラジル(日伯)両国において様々な交流事業が展開されている。石材業界においても一昨年より茨城県稲田産地を舞台に移住100周年記念モニュメントプロジェクトを展開。昨年末までに日本での制作工程を終え、本年2月にブラジル・サントス港へと移送。ブラジル到着後、ブラジル・サンパウロ市のカルモ公園内でブラジル産花崗岩と組み合わせた形で完成となり、去る6月20日、訪伯中の皇太子殿下が見守られる中、記念除幕式が開催された。
4面 技は力なり!純国産への信頼を磐石に
「磐梯みかげ」「吾妻みかげ」採掘加工元・八巻石材工業㈱
「みちのく銘石」各種加工卸メーカーであり、「磐梯みかげ」「吾妻みかげ」の採掘元としても知られる八巻石材工業㈱では昨年、「国内メーカーの生き残りを賭ける」との八巻伸広社長の信念から、設備投資採石場にコマツ製の“ガラパゴス”(自走式破砕機)・丁場切断機(ワイヤソー)、そして加工場には、全自動石材研磨機“ロボワン”・全自動横型研磨機“サイドワン”を導入。これにより、採石場・工場から出る不良材・コッパのリサイクルを可能にする共に、ニーズの高まる小ロット・短納期受注、そして、さらなる高精度を追求できる体制を整え、現在フル稼働中である。
5面 永遠の想いを込める 関東の銘石”羽黒青糠目石”
採掘・㈲谷中石材 加工販売・㈲石の流通センター
青みがかった深みのある色合いと、きめ細かい石目、気品あふれる落ち着いた風格を特徴とする「羽黒青糠目石」。その独特な存在感に魅了されるユーザーも多く、「関東の銘石」として高い支持を集めている。他社との差別化、顧客単価アップの対応策として国産の人気が再び高まっている昨今、高級国産石材として知られる「羽黒青糠目石」の魅力を改めて見直してみたい。
6面 久々の「国産新石種」天竜青みかげ石との出会い ㈱小川石材店代表 小川安男氏
石都・岡崎の石工団地で四半世紀余り、石材の加工卸業として知られる小川石材店。加工一筋で業務に打ち込んできたが、原石価格や素材の問題などから、代表の小川安男氏は、一職人として満足出来る素材を自分で探してみようと、愛知・静岡県境の天竜川沿いの山々を歩き回っていた。今頁では国産材としては久々の新石種「天竜青みかげ」との出会いから現在の採掘状況などを採掘元の㈱小川石材店代表・小川安男氏に聴いた。
10・11面 柳田國男『先祖の話』を読む会のメリットとは?
― 誰でも出来る。「最上質顧客」を生み出す画期的システム ―
六月二十日の日本石材産業協会の石材関連業者セミナーで、「柳田國男『先祖の話』を読む会」(代表=小畠宏允。協賛=石文社・日本石材工業新聞社)が設立準備会として発足した。この準備会は、小畠宏允先生を講師に招いて開催された、第二部「柳田國男『先祖の話』を読む会」発起人会で承認されたもので、発起人が五十四人、入会申込者が五十四社でスタートした(六月二十日現在)。その後も、発起人、入会申込者は増加しており、順調な船出を切っている。 同セミナーの第一部「誰もいわなかった!善いお墓を建てるお客様をつくる秘訣!!」で、「柳田國男『先祖の話』を読む会」について説明があったが、改めて同会について、設立準備会代表の小畠宏允先生に話を聞いたので紹介する。なお、本取材は、㈱石文社との共同企画であることをお断りします。
16面 カラーラマルモテック2008レポート 山田眞喜子氏
白大理石=ビアンコカッラーラで知られる世界的な伝統産地であり、石材関連機械産業の拠点・イタリアのトスカーナ地方のカッラーラ。国際石材関連産業見本市・CARRARAMARMOTEC、いわゆるカッラーラフェアが、去る5月29日~6月1日の4日間開かれ、世界各国から石材関係者、建築家、デザイナー、など業界のプロ9万人余りが訪れた。第29回目となる今年は、同フェアにとって近年の展示会改革を進める中で最も重要な機会。今回を起点に大きな変貌を予感させ、その改革の兆しが顕在したCARRARAMARMOTEC2008を取材した。
好評連載中!
1面 石のかたち169 尉(じょう)と姥(うば)発祥の地碑・兵庫県高砂市のJR宝殿駅前
3面 丁場レポート「世界の中の日本」望月隆司氏
3面 石材店の基礎知識 仏具について「曲ろくは高僧専用の椅子だ」
12面 気の向くままに「女性が気兼ねなく過ごせるお墓を!」吉澤穆氏(弊紙特派員)
17面 吉河功の石造美術の魅力「五輪塔の話⑬」
17面 シッキーの気になるホームページ考③「SEO対策」
18面 これからの墓78「お盆の墓参」 林宏美氏
18面 石の悩みズバリ解決します!石材ケア編⑦「突如現れた錆色変色!これって取れますか?」