2月10日(金)~13日(月)まで静岡を舞台に「第29回技能グランプリ」が開催されます。この大会は熟練技能者(技能検定の特級、1級または単一等級の技能士)を対象にした、まさに「技能の日本一」を競う大会で、石工職種は第25回大会より正式に競技職種となっています。

第25回大会より毎回会場へと足を運ばせていただいていますが、「良いものをつくる」という想いのもと、二日間にわたり純粋な手加工で課題作品を仕上げていく参加石工の方たちの姿からは、石のプロである“石屋”という仕事の原点を感じさせてくれるものがあります。

この技能グランプリは2年に1度開催されており、石工職種ではこれまでに4名、日本一に輝いています。大会後にお話を聞くと、大会当日までには相当な練習を重ねられており、高い志を持って参加されている、そんな姿は石材業界人として、とても誇らしいものがあります。

技能グランプリ参加の意義について、これまで日本一に輝いた4名は大会後の取材で次のように話しています。

「いくら機械化が進んだといっても、石工の原点は手加工。競うことで必然的に負けたくないという意識が芽生えてきますし、それによって技術も向上します」(第25回大会第一位=岡田昌臣氏/香川県)

「できたものを見れば、その人の技術レベルや仕事の丁寧さは一目瞭然。中にはこれまで見たことがないくらい綺麗に仕上げている選手もいて、大変刺激になりました」(第26回大会第一位=髙須保雄氏/静岡県)

「そこまでやって何か見返りはあるの?という人もいますが、見返りのためではなく単純に100点の作品を作りたいから頑張るという気持ちだけ。この大会を通して間違いなく成長したと思います」(第27回大会第一位=篠原信之氏/埼玉県)

「目の前の課題に対して常に向かっていく。そういう姿勢をなくしたら成長は止まってしまいます。大会に参加することで、すごくいい刺激にもなりますし、それでこそ技術も伸びていくものだと思います」(第28回大会第一位=谷本雅一氏/三重県)

大会会場では石を叩く独特の音が響く中、レベルの高い熱戦が繰り広げられます。業界を取り巻く環境も大きく変化する中ではありますが、参加石工の方たちの石に向き合う真摯な姿勢に触れることで、必ずや学びと刺激を得られる機会になると思います。石材業界人としての目と心を養うためにも、ぜひぜひ会場に足を運ばれることをお薦めします!

第29回技能グランプリ「石工職種」の競技スケジュール、競技会場、参加石工の方たちは以下の通りです。

■競技スケジュール
2月11日(土)8時30分~16時15分
2月12日(日)8時30分~10時45分
※休憩を挟みながら合計8時間で課題作品を仕上げます。
石工職種・課題の詳細については以下サイトを参照ください。
http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/ginogpx/29/kadai/06.html

■石工職種競技会場
ツインメッセ静岡
静岡県静岡市駿河区曲金三丁目1番10号
TEL.054-285-3111 会場アクセス=http://www.t-messe.or.jp/access

■参加石工(19名/敬称略)
▽舩越文弘(山形県/舩越旭弘石材店)
▽大江政宏(山形県/大江石政石材店)
▽渡邊仁(福島県/渡邊石材店)
▽織田和政(福島県/㈱織田石材店)
▽斉藤孝(福島県/斉藤石材店)
▽北住高洋(福島県/北住石材店)
▽野崎英治(福島県/野崎石材工業)
▽小室清和(福島県/小室石材店)
▽伊東利浩(埼玉県/石利)
▽小川和彦(埼玉県/㈲小川石材店)
▽稲田圭二郎(東京都/一銀石材)
▽山中英明(東京都/山中石材工業)
▽田辺聡志(新潟県/田辺石材店)
▽鈴木秀展(静岡県/鈴木石材)
▽森岡大輔(愛知県/小島石材店)
▽澤田聡(大阪府/大阪石材工業㈱)
▽岩田明(兵庫県/石工のいわた)
▽水田幸伸(兵庫県/水田石材工業)
▽石田知成(岡山県/㈲石田石材)

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