012406 私が幼い頃、創業者の後を継いだ私の父・山口和良(会長)は、たまに週末になるとドライブへ連れて行ってくれました。喜んで付いて行くと、途中でカメラを片手に写真撮影の時間が始まります。その時は何をしているのか?よくわからなかったのですが、いま思えば、仕事(取材)を兼ねてドライブに連れていってくれていたのですね。昔の石材新聞を読み返していくと、私と石製品とのツーショット写真が掲載されている可能性も非常に高いと思います(笑)。

 私自身、小学生の頃はよく石材新聞の発送作業を手伝っていました。両親が働く背中を見ながら、大人になったら、この仕事をするのかな?と漠然と思っていたのですが、時がたつにつれ、「自分自身を試してみたい」という気持ちが強くなり、大学卒業後、当時アルバイトをしていたスーパー(鮮魚部門)の道へ足を進めることにしました。

 そこで4年間ほど正社員として働いたのですが、前掛け・長靴姿で魚をさばき、威勢の良い声を出して、売る。そんな姿がかっこいいと思って働いていました。お客様からは、時に叱られ、時にほめられ、接客の奥深さを教えていただきました。ある時には、なかなか売れない魚を前に必死になって声を出し続けていると「お兄ちゃん、一生懸命頑張っているねぇ」と、まとめ買いしてくれる人も。商売の基本を教えてもらった気がします。

012435 仕事の現場には、そこで働く人たちの様々な物語があります。畑違いは重々承知していますが、当時の鮮魚部門での経験は“現場で働く方の立場に立った記事づくり”、また“石材店にとって身近な情報をお伝えする”という視点においても大いに役立っていることと思います。

 石材新聞に入社して14年。まだまだ未熟だと感じることは多々ありますが、読者の方から「あの記事面白かったね」「あの記事が役に立ったよ」などの声をいただくと、この仕事をやっていて本当に良かったと感じます。 新聞を発行する上で最も大切なのは、編集者側の「伝えたい」という想いだと思います。もちろん読者のニーズに合っていない情報であれば意味のないものになってしまうかもしれませんが、発信者側の「知って欲しい」という想いがなければ読者の皆さんにも伝わらないはず。

 今回の60周年を機に、改めて創業の精神に立ち返り、仕事の基本である熱意とチャレンジ精神を大切にしながら、今後70周年、80周年、90周年、100周年…と会社を存続できるよう、社員一同努力していきますので、今後ともよろしくお願いします。(山口康二)

yamaguchi

 

 

 

㈱日本石材工業新聞社

代表取締役社長 山口康二
昭和48年10月3日生まれ(A型)
好きなTV番組「情熱大陸」「未来シアター」
好きな歌「夏の日の1993」