創業60周年を迎えて①

012255 創業者である私の祖父・山口喜長は、もともと地方の新聞記者だった経験を活かし、それまで「石材業界になかった業界専門紙を」と1953年10月16日に第一号を発刊しました。この創刊号は時代を感じさせる仕立てになっていますが、当時は今のように交通網や情報網も発達していない時代。4ページという限られた紙面ではありますが、様々な情報が盛り込まれており、先輩記者たちの熱い想いがしっかりと伝わってきます。 

 日本石材工業新聞では、これまでの60年間、読者の皆さんに“業界の今”をお伝えすべく、石材産地、最新石材加工機械・工具の情報、業界リーダーへのインタビュー、各地石材店の取り組み事例などを取り上げてきましたが、創刊時から変わらない編集方針は、「石材店にとって身近な情報をお伝えすること」。石材店さんの「見たい、聞きたい、知りたいこと」を石材店さんの代わりになって追いかけていき、読者の皆さんに「伝えたい」という想いを込めて、新聞を発行していく。

 今では紙媒体以外の情報源もたくさんありますが、これまでの60年の経験とネットワーク、業界専門紙ならではの視点を大切にしながら、石材新聞でしか出来ないことを追求していきたいと思っています。

 石材新聞を通し、同じ石材に関わる仕事をしている人が、「今」という時代の中で、どのようなことを考え、どのような行動をしているか。それぞれの取り組みや努力、情熱を共有することで、読者の皆さんに「元気」になっていただくと共に、新聞に掲載されている様々な情報・知識を活かして、顧客満足を高めるツールとしてご活用いただきたい。そんな想いを込めて石材新聞を作っています。

これからも、石材業界の応援紙として頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。(山口康二)